タグ: PJ

  • 不均等夏休み

    斎藤さん達には2回夏休みがあるらしい。7月の最終週とお盆休み。
    優良企業なのだろうなと思う。ファームとは大違いだ。
    斎藤さん達が休みの間にPJを立て直すので、ファームの会議室に集まるようにとディレクターから早朝にメールが来ていた。


    “まったく本当に あなたは馬鹿ね “
    — 傘村トータ♪あなたの夜が明けるまで♪

    ” Good grief, you really are an idiot.”
    — Tota Kasamura♪Till Your Night Comes Up ♪


    ▶ アルバム「素敵な大人になる方法

  • 問題抽出は難しい

    このPJは前から顧客のニーズをとらえ損ねている感じがする。顧客の要望とかみ合っておらず、ステコミでは毎回そもそも論のような話になる。
    提案書と契約で合意した内容をPMOがチームごとに割り振り、各チームは与えられた矢羽根に沿って対応する。自分含めほとんどのコンサルは、PJの目的設定やゴールについて口を挟めない。


    「意思決定において、問題の明確化ほど誰も気にしないが重要なことはない。正しい問題提起への間違った答えは修正がきく。しかし、間違った問題提起への正しい答えほど修正の難しいものはない。問題がどこにあるかもわからない」
    — P.F.ドラッカー

    “In decision-making, nothing is as important—yet as often overlooked—as defining the problem clearly.
    A wrong answer to the right question can be corrected.But a right answer to the wrong question is almost impossible to fix.You don’t even know where the problem truly lies.”
    — P.F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

  • with xxx?

    ステコミは前回と同じく、コンサル側が顧客側に詰められる形で終わった。
    顧客側のPMである経営企画部 田嶋さんは、会議室に入ってきたときからイラだちを隠していなかった。
    各チームが作成し、PMOがまとめた進捗資料を投影する。報告は2チーム目で遮断され、その後は持ち時間いっぱい顧客側からの不満にパートナーが回答するという地獄のような時間だった。


    「大きな夢を描く競争をしましょう。それなら私も何とかあなたのお手伝いができるかもしれません」
    — 手塚治虫

    “Let’s compete to dream big. If it’s that kind of contest, then maybe I can be of some help to you.”
    — Osamu Tezuka


    手塚治虫大全(1)

  • 「決める」ための準備

    連休明けは弱冠ボーっとした空気が漂うが、明日のステコミのせいでコンサル側はピリついている。昨夜からPMOやパートナーからの確認メールが飛び交っている。ステコミ前しか名前を見ない人も多い。ステコミですべてがきれいに決まることはない。決めるために段取りするのが仕事の大半だ。


    「経営者の仕事から最終的に生まれるのは、知識と洞察ではなく、《意思決定》と《実行》である」
    — P.F.ドラッカー

    “What ultimately emerges from the work of an executive is not knowledge or insight, but decision and execution.”
    — P.F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

  • 100%に「する」

    金曜日。地方からアサインされているメンバーは、午後に新幹線か飛行機で各地へ帰る。それで、月曜日の午後にまたやってくる。
    このPJでは、毎週の交通費もホテル代もPJ費用としてファームに請求すれば全額+出張手当付で支払ってもらえる。PJによっては、顧客に実費で請求することもある。


    「何もかんもお金出せば、全部100%完璧な物が手に入るってのは図々しいんだよ」
    — 所ジョージ

    “Thinking you can get something 100% perfect just by paying money for it—that’s pretty presumptuous.”
    — George Tokoro

  • 嫌われる必要もない

    橋本さんと別れて経理部に置いてもらっている自分のデスクに行くと、経理部員の斎藤さんが来週のステコミの資料について打合せしたいと言ってきた。
    日曜日に準備していた内容なので、いつでも打合せできる。
    応じると、斎藤さんが会議室を取って連絡をくれると言う。


    「好かれなくても良いから、信頼はされなければならない」
    — 野村克也

    “You don’t have to be liked, but you must be trusted.”
    — Katsuya Nomura

  • 約束と希望がある

    最初はもっと大所帯のPJだったが、何回かのステコミを経て今の規模になった。
    それでもまだ多いのではないかと思う。
    カウンター部門の経営企画部長は毎日のようにパートナーにメールを送って、ゴールまでの計画と遅延について話をしているらしいが、めったに現場には出てこない。現場の面々はすでにPJというより、ルーチン業務をこなすテンションでPJルームにやってきてはちょっとした報告や相談をして退室していく。


    「コミットメントがないなら、約束と希望があるだけで計画はない」
    — P.F.ドラッカー

    “Unless commitment is made, there are only promises and hopes—but no plans.”
    — P. F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

  • 当たり前のこと

    今のPJに入ってから、もうすぐ3年経つ。
    日系製造業の基幹システム入れ替えPJで、自分は会計面を担当している。
    全部で50名以上のコンサルタントが投入されているが、毎日やり取りが発生するのはPMOメンバーとPJS(PJ秘書)くらいだ。
    今日もPJSの杉さんが、朝から新規メンバーの手続きやパートナーのスケジュール調整で忙しくしている。


    「特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする」
    — イチロー

    “To achieve something extraordinary, you do the ordinary things as usual.”
    — Ichiro Suzuki (translated by the author)


    自己を変革するイチロー262のメッセージ

  • 時間からスタートする

    今日は朝からクライアント先のPJルームで仕事をしている。
    コロナの時は、クライアントも来てくれるなという感じでフルリモートだったのが既に懐かしい。
    出社しただけで一仕事終えた気分だ。1日のタスクを確認する。


    「仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする」
    — P.F.ドラッカー

    “Effective performers do not start with the work. They start with time. Nor do they start with planning. They start by clarifying what is consuming their time.”
    — P. F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則