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  • 不等化交換

    条件メールに引っかかっただけかと思っていたスカウトは、思ったより熱意のあるものだった。カジュアル面談でもいいから話をさせて欲しいと。黄色のファームの採用責任者からメッセージが来ていた。
    でも、こういうのも肩書レンタルみたいなもので、実際にメールを送って来ているのは、事務員か派遣のことが多い。
    受ける気はないにしても、「あなたとこの仕事がしたい」と言われるのは、どん詰まりのPJにいるよりは気分が上がる。


    「逃げれば一つ、進めば二つ手に入る」
    — 機動戦士ガンダム 水星の魔女

    ” If you run away, you gain one. If you move forward, you gain two.”
    — Mobile Suit Gundam: The Witch from Mercury


    機動戦士ガンダム 水星の魔女 SPECIAL BOOK

  • 逃げられないもの

    PJのゴールが曖昧になってから、待機が増え、忙しくなくなっている。
    このタイミングで、異動や転職をしていったメンバーも何人かいる。
    自分のところにも、何年か前に登録した転職サイトでスカウトがきていた。
    このPJが終わって、他のPJにアサインされるのも、他のファームに入り直すのもやることとしてはほぼ同じだ。自分ができることを増やさなければ、所属が変わったところで何も変わらない。


    「変化はコントロールできない。できることは、その先頭にたつことだけである」
    — P.F.ドラッカー

    ” Change cannot be controlled. The only thing we can do is to stand at the forefront of it.
    — P.F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

  • 鈍くなる

    顧客からの指示で、橋本さんチーム以外は待機となった。
    自分はこれまでの会計チームの進捗レポートとマニュアルを作成し、斎藤さんらに渡した。実質の引き継ぎになる可能性が高い。
    Pはコンサル内会議で、契約どおりに進捗していると言っていた。


    「強くなることは鈍くなること」
    — 野島 伸司

    ” Becoming strong means becoming numb.”
    — Shinji Nojima


    聖者の行進

  • ニーズを決めるもの

    ステコミは荒れすらせず、冷めきったものだった。
    経営企画・田嶋さんの「貴社はシステム導入の意思決定後に支援に動くということか?」の確認に、Pは「そうだ」と答えた。リソースを減らした今、契約当初想定していた支援のすべてはできないということ、それと貴社にとって優先順位が高いのはシステム導入だからという理由を述べていた。
    顧客側に賛同している人はいなかった。こちらのDはまた欠席していた。


    「意思決定とは行動を約束することである。起こるべきことが起こらなければ、意思決定を行ったことにはならない」
    — P.F.ドラッカー

    ” Decision making is a commitment to action. Unless what is supposed to happen actually happens, no decision has been made.
    — P.F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

  • 無形サービス

    ステコミのために各チームで資料を準備するということはしなくてよくなった。
    橋本さんチームのシステム導入進捗についてのみ報告するという。
    まだ導入前のPoCすらできてないのに、それありきで進めていいのだろうか。
    橋本さんも現状把握結果くらいしか出ないとPMOに報告していた。
    顧客が聞きたい報告は、これではないだろう。メンバーのほとんどがわかっていることがPにはわからないのか、わかっていても耳を傾ける気がないのか。


    「アイデアに価値はない。それを実行できて初めて価値になる」
    — ラリー・ペイジ

    ” Ideas have no value. They only gain value when executed.”
    — Larry Page


    Google Boys

  • 目標を立てないと怖い

    目標を立てたとしても、そのとおりにならないことも多いので、目標を立てること自体にそんなに意味はないのかもしれない。
    でも、短期視点に集中するのは怖い。日々を楽しめと言われても楽しむことが怖い。楽しくなくてもいいから、将来的な保障が欲しい。
    やりたいことに憧れるのは、それさえあればそれ以外を考えなくてもいいと思うから。ただ、それだけだ。


    「頭のいい人がする一番愚かな質問は、『あなたは5年後、どんな地位についていたいですか?』というものだ」
    — デイル ドーテン

    ” The most foolish question a smart person can ask is, ‘What position do you want to hold five years from now?”
    — Dale Dauten


    仕事は楽しいかね?

  • メタ認知

    川上さんは基本的にベクトルが自分に向いている。炎上PJだろうが、Dがどうであろうが、自分が何を得られるかを軸にしている。
    そこには長期的キャリア志向があり、望む生き方という目的がある。
    だから、今いる場所にあまり執着していない(ように見える)。
    ”コンサルは自分しか売るものがない。”川上さんはそれを体現している。


    「正確には「何をしたらよいか?」ではなく、自分を使って「何をしたいか?」である」
    — P.F.ドラッカー

    ” The real question is not ‘What should I do?’ but rather ‘What do I want to do with myself?
    — P.F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

  • 心のミッキー

    オフィスでまた川上さんに会った。ランチに誘ってもらったが、川上さんはあまり食べなかった。なんでも、昨夜、仕事終わりにDにご飯に誘われ、23時過ぎに寿司屋に行ったらしい。
    令和の今でも、業界の働き方はそう変わっていない。何十年もこの働き方を続けているDやPにはこれが普通であり、善意なのだ。
    川上さんは3つくらいしか変わらないが、自分に「若いんだからちゃんと食べなさい」と言う。川上さんの生きることを面白がっている感じが好きだ。


    「どんな洗練された大人の中にも、外に出たくてしょうがない小さな子供がいる」
    — ウォルト・ディズニー

    Inside every sophisticated grownup adult is a little kid just dying to get out.”
    — Walt Disney


    ディズニー伝説 天才と賢兄の企業創造物語

  • 効率が悪いこと

    今週は午前にファームに出社しPWSに対応、午後は常駐先へというスケジュールだ。しかし、PWSは社内AIを使っあっさりとドラフトできてしまった。アサインの必要があったのか謎だ。
    RFPは確認したが、どこまでその期待値に応えるか、どういう布陣で進めるかはDなので、こちらはあくまでパワポ作業のみ。Dは継続提案を想定して微調整を行うという。


    「元々しなくても良いものを効率よく行うことほど無駄なことはない」
    — P.F.ドラッカー

    ” There is nothing more wasteful than efficiently doing something that was originally unnecessary.”
    — P.F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

  • 文房具に期待すること

    炎上の真因は、言うに言えないことが多い。コンサルがクレームを受けて終わることになるが、顧客側では何も終わらない。問題は解決されないまま、他のやり方を探ることになる。
    言うに言えないは、契約書には書けない内容。例えば、社内のメンツや人間関係、パワーバランスに寄与せよ的なものや、現業以上の業務(コンサルとのPJ)に対応しきれないリソース等々。コンサルができることは少ない。


    「他者に対するリスペクトができない人には、重要な情報は話せなくなってしまいます」
    — 南場智子

    ” If you cannot respect others, I cannot share important information with you.”
    — Tomoko Namba


    不格好経営