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  • 高層過ぎて酔う

    オフィスは思ったよりは空いていた。窓際の席を確保し、コーヒーを入れに行くと川上さんがいた。
    川上さんは同じFinance所属・別PJの中途メンバーで、自分が入った年の9月に入ってきた。川上さんは、一見明るくて気安いが、とてもシビアだ。主に自分に対して。
    今は金融関連のPJにアサインされているという。


    「人は心底尊敬した人物から知らず知らずのうちに多くのものを学ぶ」
    — 渡部昇一

    ” We unconsciously learn a great deal from those we truly respect.”
    — Shoichi Watanabe


    歴史への遺言

  • 楽しくないこと

    オリエンテーション見学の結果、リソースマネジメント部にはPMO希望を出した。しかし、実際にPJに入ってわかったのは、PMOの動きは顧客ニーズによって変わるということだ。PJの地図を描き、舵を取るPMOばかりではないらしい。
    このPJの会議室の設営や撤去に奔走しており、実際の会議では議事録を取るのみだ。みんな疲れた顔をしている。


    「ちっとも楽しくないことに高い能力を発揮するのは至難の業」
    — ジャック・ニクラス

    It’s extremely difficult to excel at something you don’t enjoy at all.”
    — Jack Nicklaus

  • 使い方が大事

    話したら解決するとも限らない。でも、少なくとも前に進めることはできる。
    自分の会計チームは、PMOに併合された。仕事内容は変わらない。
    一方で、橋本さんのチームの負担が増えているようだ。
    デジタルは万能のソリューションではないのに、未だにそう勘違いされがちだ。


    「知恵深き人は 武器に頼ることはしない」
    — 老子

    ” A wise person does not rely on weapons.”
    — Laozi


    老子

  • 語らない部分

    PJ縮小案は受け入れられた。でも、それは金額を下げるという一点において合意しただけで、同じ成果を少ないリソースで求められるということに過ぎない。
    顧客の不満にはまだリーチできていない。


    「コミュニケーションで最も大切なことは、相手が語らない部分を聞くことである」
    — P.F.ドラッカー

    The most important thing in communication is to hear what isn’t being said.”
    — P.F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

  • いつもどうりをやる

    今日は昼から常駐先へ。
    連休明けの斎藤さん達が声をかけてくれる。いつもより、こころなしか笑顔だ。
    PJの縮小案が実行されても、自分はリリース対象ではないのでこのままだ。
    連休中のキャッチアップをし、チームのタスクを進める。


    「青年の処世上最も大切なことは、やりかけた仕事は万難を排して必ずやりとげるという徹底心である」
    — 出光佐三

    The most important principle for young people in life is this:
    once you start something, you must accomplish it—overcoming every obstacle, with unwavering resolve.
    — Sazō Idemitsu


    出光佐三人を動かす100の言葉

  • できることの準備

    明日の仕事の準備をする。多分、打合せになる。
    PMOからは改善策として体制の変更案がきていた。明日、先方の責任者と話をするらしい。チームを半分以下にし、アサインメンバーを大幅削減するという。
    実質のPJ縮小案だ。


    「今日のことも知らずと思うて、日々夜々に箇条を立てて吟味すべき事なり」
    — 葉隠

    ” One must live with the resolve that anything could happen at any time. Each morning and evening, one should carefully consider and refine what must be done, in concrete terms.”
    — Hagakure


    葉隠

  • 幻術の中

    PMOからの指示を待つという結論で会議は終わった。
    お互いの思い込みは、お互いで話さないと晴れない。
    コンサル側で話すより、顧客と話す時間を取った方が早いことの方が多い。
    でも、今、顧客は夏休み中。言い訳できない状況の方が少ないのが現実だ。


    「人はみな、思い込みの中で生きている」
    — うちはイタチ『NARUTO』

    ” People live their lives bound by what they believe.”
    — Itachi Uchiha, NARUTO (translated by the author)


    NARUTO -ナルト- 42巻

  • 何を決めるのか

    PMOから今日の日のためだけの会議資料が配られる。ほとんどが先週のステコミのやきましだ。それから、パートナーから「提案書で合意した契約どおりに進んでいると認識している。何が問題か意見が欲しい」と言われ、各チーム一人ずつ思いあたることを発表するという時間になった。
    次のアクションは決まらないままだ。


    「仕事を生産的なものにするには、成果すなわち仕事のアウトプットを中心に考えなければならない。技能、情報、知識は道具にすぎない」
    — P.F.ドラッカー

    To make work productive, we must focus on results—that is, the output of the work itself.
    Skills, information, and knowledge are merely tools.”
    — P.F. Drucker


    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

  • 誰が決めるのか

    ディレクターは会議に来ないらしい。
    コンサル業界のパートナーやディレクターは、事業会社でいう営業だ。たいてい複数案件を掛け持ちしている。優先順位は売上%で付けられ、炎上しているかどうかはあまり気にされない。現場に滅多に来ない彼等にあるのは、予算配分権限=アサイン権限と契約期間に関する権限だけだ。
    結果として、PJ内容についての責任の所在は、曖昧になる。


    「あなたの顧客の中で一番不満をもっている客こそ、あなたにとって一番の学習源なのだ」
    — ビル・ゲイツ

    “Your most unhappy customers are your greatest source of learning.”
    — Bill Gates


    HOW TO THINK LIKE Bill Gates ビル・ゲイツの思考哲学

  • リソースは人

    月の最終週は、PJメンバーの入れ替わりのタイミングでもある。
    予算関係の見直しをかけるので、その結果として。リリースされる人もいれば、新しく入ってくる人もいる。その度にPJ説明、顧客PC配布、セキュリティ誓約、挨拶、自己紹介と慌ただしい。


    「抽象的な行動からは、抽象的な結果しか得られない。闇雲に歩くだけでは、どこにも到達しない」
    — 三木谷浩史

    “Abstract actions yield only abstract results. If you walk blindly, you’ll never reach anywhere.”
    — Hiroshi Mikitani


    成功の法則100ヶ条