カテゴリー: Entertainment

  • 不等化交換

    条件メールに引っかかっただけかと思っていたスカウトは、思ったより熱意のあるものだった。カジュアル面談でもいいから話をさせて欲しいと。黄色のファームの採用責任者からメッセージが来ていた。
    でも、こういうのも肩書レンタルみたいなもので、実際にメールを送って来ているのは、事務員か派遣のことが多い。
    受ける気はないにしても、「あなたとこの仕事がしたい」と言われるのは、どん詰まりのPJにいるよりは気分が上がる。


    「逃げれば一つ、進めば二つ手に入る」
    — 機動戦士ガンダム 水星の魔女

    ” If you run away, you gain one. If you move forward, you gain two.”
    — Mobile Suit Gundam: The Witch from Mercury


    機動戦士ガンダム 水星の魔女 SPECIAL BOOK

  • 怖がらないと

    来週はまたステコミだ。今回は前向きな内容になればいいけど。
    PMOからもPからもまだ何の連絡も指示もきていない。ということは、PJリソースを減らすということに合意した以上の進捗はないということ。それかまた直前になって、色々な確認や指示が飛んでくるということだ。
    斎藤さん達は変わりなく、むしろのんびりとしている。


    「この恐怖が俺をここまで連れてきたんだ」
    — アイゼン

    ” It’s my fear that brought me this far.
    — Aizen


    葬送のフリーレン 2巻

  • Dが書けばいいのに

    自分のところにもリソースマネジメント部からPWS(Proposal Writing Support)の指示が来ていた。これは提案書の作成のみやる仕事で、提案書で契約が取れてもそのPJにはアサインされないという仕事だ。Available中の穴埋めに来るものかと思ってたけど。
    自分のPJも進捗がなく、実質止まっているという評価なら納得だ。


    「人間は理由もなしに生きていくことはできないのだ」
    — アルベール・カミュ

    ” Human beings cannot live without a reason.”
    — Albert Camus


    幸福な死

  • 楽しくないこと

    オリエンテーション見学の結果、リソースマネジメント部にはPMO希望を出した。しかし、実際にPJに入ってわかったのは、PMOの動きは顧客ニーズによって変わるということだ。PJの地図を描き、舵を取るPMOばかりではないらしい。
    このPJの会議室の設営や撤去に奔走しており、実際の会議では議事録を取るのみだ。みんな疲れた顔をしている。


    「ちっとも楽しくないことに高い能力を発揮するのは至難の業」
    — ジャック・ニクラス

    It’s extremely difficult to excel at something you don’t enjoy at all.”
    — Jack Nicklaus

  • 幻術の中

    PMOからの指示を待つという結論で会議は終わった。
    お互いの思い込みは、お互いで話さないと晴れない。
    コンサル側で話すより、顧客と話す時間を取った方が早いことの方が多い。
    でも、今、顧客は夏休み中。言い訳できない状況の方が少ないのが現実だ。


    「人はみな、思い込みの中で生きている」
    — うちはイタチ『NARUTO』

    ” People live their lives bound by what they believe.”
    — Itachi Uchiha, NARUTO (translated by the author)


    NARUTO -ナルト- 42巻

  • 90dB

    朝のニュースの蝉の声に驚く。録音みたいだ。
    地方からの中継のようで納得した。こんな大音量の蝉の声は東京ではしない。
    昨日のステコミの内容がどうであれ、自分のチームの矢羽根は大きく変わらない。軽く雑談して、今日の作業に入る。斎藤さんに経理部のメンバーで飲みに行こうと誘われた。お盆休みは、10日ほど休むらしい。


    「変えられないことに執着するのは、エネルギーの無駄遣いです。変えられない中でどうするべきかを、考えましょう」
    — 叶 恭子

    ” Clinging to what cannot be changed is a waste of energy.Let’s think about what we can do within what cannot be changed.”
    — Kyoko Kano

  • 100%に「する」

    金曜日。地方からアサインされているメンバーは、午後に新幹線か飛行機で各地へ帰る。それで、月曜日の午後にまたやってくる。
    このPJでは、毎週の交通費もホテル代もPJ費用としてファームに請求すれば全額+出張手当付で支払ってもらえる。PJによっては、顧客に実費で請求することもある。


    「何もかんもお金出せば、全部100%完璧な物が手に入るってのは図々しいんだよ」
    — 所ジョージ

    “Thinking you can get something 100% perfect just by paying money for it—that’s pretty presumptuous.”
    — George Tokoro

  • 南の一つ星

    ブランディングカラーが分かれているBIG4だが、中身はどこも同じようなものらしい。
    実際、PJチームごとパートナーがBIG4間で移動したり、他のファームを渡り歩いて何回も入社退社を繰り返したりしているコンサルもいる。
    入社時説明会のときに、入社4回目だからと説明会の受講を免除されている中途メンバーがいた。(入社説明会は同月に入社したメンバー合同で行われ、新卒と中途が分かれていない)


    「プライドは弱いやつの逃げ道」
    — 有吉弘行

    “Pride is a refuge for the weak.”
    — Hiroiki Ariyoshi

  • 安心したい

    新卒でこのファームに入って5年目になる。
    手当たり次第に応募した結果、採用された。志望動機も当たり障りないことを書いたことしか覚えていない。
    入社してからは日々のinputに必死で、この選択が良かったか悪かったかもまだ確信がない。


    「やってることは、常に不安だらけ。
    どういうことかって言えば、安心したいがために、行動する」
    — 矢沢永吉

    “What I do is always full of uncertainty.
    In other words, I take action because I want to feel at ease.”
    — Eikichi Yazawa (translated by the author)